瑠璃一味のお戯れな学園生活
シンが叫んだ瞬間、足元の岩盤を貫いて飛び出してくる鋭角的なシルエット!

大小無数の破片を撒き散らしながら飛び上がった巨体は、うろたえる瑠璃一味を嘲笑うかのように、再び地面を刳り貫いて身を沈めていく。

「何っ、なになにっ?」

慌てるめのう。

「バラウールだっ、みんな落ち着け!一塊になれ!」

シンが指示を出す。

背中合わせに立ち、全方位どこからの攻撃でも対処できるように陣形を組む瑠璃一味。

「落ち着け、落ち着け、落ち着け…!」

咲花が何度も繰り返し呟く。

鬼龍は早くも体が小刻みに震えていた。

無理もない、魔物との初陣が、上位種である竜種との戦闘なのだ。

…地響きのように、地中を何者かが蠢く震動が足元から伝わってくる。

「…来るぞ、下だ!」

アストレイアを握りしめたシンが叫ぶ!

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