瑠璃一味のお戯れな学園生活
「くそっ!」

身を竦ませつつも歯噛みする霸龍闘。

「卑怯よっ…ピンチになるとあの咆哮を使うなんてっ!」

咲花も悔しそうに言う。

咆哮で動けなくなった隙に、バラウールは地中に逃れる腹積もりだった。

しかし。

「ドデカイ声は、親父の咆哮で多少慣れてらぁっっ!」

二度目の咆哮は通用しない。

咆哮に耐性をつけていた龍之介が即座に動き、地中に潜ろうとしたバラウールの尾を摑んで引っ張った!

何という馬鹿力か。

あのバラウールの巨体を、逃がさないように持ち堪えている!

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