瑠璃一味のお戯れな学園生活
しかしそんな名声が轟いているにもかかわらず、瑠璃一味の表情は暗い。

連絡を受けた学園長が駆けつけて、瑠璃一味にお説教をしている間も、彼らは顔を伏せたままだった。

自分達が叱られる事などどうでもいい。

野菊。

今どこでどうしているのか。

本当に龍之介の言うように、バラウールに食われてしまった後なのか。

もし生きているとしても、過酷な天空険道の環境だ。

極寒の中、一人険しい岩山を彷徨っているのか。

そう考えると、居ても立ってもいられなかった。

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