瑠璃一味のお戯れな学園生活

とにかく、電話に出なければ。

「もしもしっ、野菊なのかっ？無事なのかっ？」

まくし立てる霸龍闘に対し。

『だいじょ～ぶぅ、無事だよぉ～』

ユルッユルの間延びした声が聞こえてきた。

『あのでっかいトカゲに攫われた後さぁ、上手く隙突いて逃げ出したのぉ。でもここ、すんごい寒くてさあ、どうしよっかなぁって歩き回ってたら、何か変な小屋見つけてさあ。中に入ったら暖炉とか薪木とか食糧とか飲み物とかいっぱいあってさぁ』

「変な小屋…？」

リィが首を傾げる。