瑠璃一味のお戯れな学園生活
斬鉄に開眼しためのうと孔雀。

二人だけではないという強みに気付いたグリフィノー兄妹。

最早彼らに、エレンスゲは強敵ではなくなりつつある。

「ふっ…!」

霸龍闘もかくやというほどのクイック&ドロウで魔銃を撃つリィ。

放たれたのは氷の精霊の弾丸。

その力で、エレンスゲの太い脚が地面に氷漬けにされ、動きを封じられる!

その間隙を縫って走り出たのは瑠璃、めのう、孔雀の三人。

斬鉄仕込みの斬撃を刻み込みつつ、素早い動きで七つ首を翻弄する。

斬鉄の使い手たった一人ならば、その者のみを警戒すればよかった。

しかし、必殺の一撃を放つ者が三人ともなると…!

長い七つ首の動きに、明らかに狼狽の色が窺える。

「リィ」

シンが、静かにアストレイアを構えた。

「もう、怖くないよな」

「…うん」

頷く最愛の妹。

「皆が一緒なら、私もシンも絶対守ってくれるってわかったから…」

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