瑠璃一味のお戯れな学園生活
銃声が聞こえて、顔を上げるシンとリィ。

その時にはもう。

「やっちまえ!」

ベタな台詞と共に、鬼達が瑠璃達四人に襲い掛かっていた。

「何だアイツら?」

人間ではないが、頭頂部に角があり、肌の色も様々。

魔族とは少し違う。

「この世界の種族の一つで…『オニ』っていうらしい…」

リィが静かに呟く。

体格も腕力も、明らかに人間よりも上。

身体能力だけならば、人間より遥かに優れた種族のようだった。

しかしそんな鬼の群れを、優雅ともいえる動きで翻弄する一人の少女。

時には刀の峰打ちで、時には倒立からの蹴りで鬼達を打ちのめし。

「天神学園の掟の一つ」

彼女…夕城 めのうは、瞬時に鬼の背後をとった。

「『命のやり取りを禁ず』…だから」

そのまま、鬼の後頭部に柄尻での一撃!

昏倒した鬼は、無様に床に転がる。

「命までは取らないであげる」

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