瑠璃一味のお戯れな学園生活
瑠璃とリィ、お互いに顔までは視認できない距離。

しかし。

『助太刀、恩に着る』

『どう致しまして』

そんな無言のやり取りを交わし、彼らは鬼達を叩きのめしていく。

「俺も混ぜろぉっ!」

鬼の前に立ったのはシン。

「お前もあのガキどもの仲間かっ?」

一際大柄な鬼が、シンの顔面に拳を打ち込もうとするものの。

「そんなもん」

その拳を受け流しつつ摑み取って。

「リィの組手の方が」

体捌きと共に鬼の体勢を崩し。

「よっぽど速いパンチ打ってくるぜ!」

一本背負い一閃!

剣を持ちながらも一振りすらする事なく、シンは素手で鬼を制した。

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