瑠璃一味のお戯れな学園生活
「お、聞き捨てならねぇな」

そんな台詞と共に教室に入ってきたのは龍之介。

最近はよく遊び相手になってやっているのか、シルヴィが肩車してもらっている。

「雨乞いの神としても知られる龍としちゃあ、晴ればっかりがいいなんて言ってほしくねぇな」

龍を水神として崇める地域もあり、旱魃に苦しめられた人々が雨乞いをして、水神に雨を降らせてもらうという言い伝えも数多い。

「梅雨ってのは、その後に来る夏の暑さを乗り越えられるようにって意味の恵みの雨だ。あんまり邪険にすんのもどうかと思うぜ」

お、SSBの癖になかなかいい事言うじゃないか。

「おれ、雨好き!水溜まりに入って水遊びするだ!」

龍之介の肩の上でシルヴィがはしゃぐ。

泥水で服汚したら、リィに叱られるぞ。

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