瑠璃一味のお戯れな学園生活
「どしたのどしたのっ?」

「何かあったの野菊姉ちゃん!」

脱衣所での声を聞きつけて、次女の秋桜(こすもす)、三女の向日葵(ひまわり)が駆けつけてくる。

「聞いてよ聞いてよ!太っちゃったんだよぉ!」

涙目で向日葵に訴える野菊。

「そだねぇ、こうして見ると野菊姉ちゃんプニプニしてるね」

遠慮なく野菊の脇腹やら二の腕やらを揉むお団子髪、日焼けした肌、一番ちびっ子で初等部5年の向日葵。

「うわあっ、やっぱりかぁっ!こないだシルヴィちんにも言われたんだよぉ!」

CMされているのにお構いなしに、野菊は頭を抱えて尚も悶絶。

「と、というか野菊お姉ちゃん服着た方が…」

色白、ポニーテール、垂れ目のおっとりした標準的身長、薙沢家の良心である初等部6年の秋桜が、目のやり場に困りながら言う。

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