瑠璃一味のお戯れな学園生活
雨宿り
最近、龍之介が夕城道場での稽古をサボリがちだ。
入門当初はマメに顔を出し、こはくの指導によってムエタイや柔術などの技を身に付け、更には腹出し爆睡部の龍娘の中国拳法まで盗み見て技を覚えるという貪欲さまで見せていたのに。
「もう飽きたのかな」
瑠璃と鍔迫り合いしながら孔雀が言う。
「ほら、龍之介はもうだいぶ技覚えたじゃない。そんじょそこらの相手になら、基本技だけでも勝てるくらいに。だから稽古が面倒になったんじゃないかな」
「それはないな」
四季で押してくる孔雀を、柊で押し返しながら瑠璃が言った。
「奴は臥龍の息子だ。戦いや強さに関しては、真摯な所がある。今程度の強さで納得したり妥協する筈はない」
入門当初はマメに顔を出し、こはくの指導によってムエタイや柔術などの技を身に付け、更には腹出し爆睡部の龍娘の中国拳法まで盗み見て技を覚えるという貪欲さまで見せていたのに。
「もう飽きたのかな」
瑠璃と鍔迫り合いしながら孔雀が言う。
「ほら、龍之介はもうだいぶ技覚えたじゃない。そんじょそこらの相手になら、基本技だけでも勝てるくらいに。だから稽古が面倒になったんじゃないかな」
「それはないな」
四季で押してくる孔雀を、柊で押し返しながら瑠璃が言った。
「奴は臥龍の息子だ。戦いや強さに関しては、真摯な所がある。今程度の強さで納得したり妥協する筈はない」