瑠璃一味のお戯れな学園生活
その日の道場での稽古の帰り。

「うわあっ」

めのうはパタパタと足音をさせて、天神商店街の軒下に退避する。

突然降り出した雨。

流石に梅雨時、天候が不安定だ。

こんな日に傘を持って来ていないのは迂闊だった。

(すぐに止むかな…)

軒下から空を見上げていためのうは。

「……?」

路地裏の方から、声が聞こえるのに気付いた。

複数の男達が、争っているような声。

その中の一つに、聞き覚えがある。

「まさか…」

軒下から、めのうは覗き込む。

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