瑠璃一味のお戯れな学園生活
子供の世界というのは、本当に小さく狭い。

家族、友達、家、学校。

その程度のほんの狭い世界。

だから両親が喧嘩をしただけでも、世界が壊れてしまうかのような不安と恐怖を感じる。

それが友人でも同じ事。

シルヴィにとっては、瑠璃一味の仲間達が全てなのだ。

「龍之介っ、咲花っ、仲直りしてくれっ!おれっ、何でもするからっ!何でもするからっ!」

エグエグとしゃくり上げるシルヴィを。

「ごめんねシルヴィちゃん」

咲花は抱きしめる。

「喧嘩だと思って不安になっちゃったんだね、本当にごめんね。でも、そういうんじゃないよ、龍之介先輩と私は、仲良しだよ」

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