瑠璃一味のお戯れな学園生活
手を引いて、シンをプール近くのシャワールームに引っ張り込む野菊。

彼女はシンをシャワールームの壁に追い詰める。

「な、何だよ野菊、どうしたんだよ」

訳も分からず戸惑うシンに。

「っ!」

野菊はズイと近寄る。

その距離、約30センチ。

近い、まことに近い。

野菊の長い睫毛も、きめ細かな肌も、ツインテールから香るシャンプーの匂いも、全てまるわかりだ。

「どっちがいい?」

野菊はシンを見つめながら、気の強い猫みたいな顔をする。

「な、何が?」

うろたえるシンに。

「!!!!」

野菊は更に距離を詰める。

距離は15センチほどに縮まった。

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