瑠璃一味のお戯れな学園生活
「でも」

もう一度。

リィは兄の横顔を見た。

「辿り着くし追いかけるんでしょ…?」

「それがこの世界に来た目的だからな」

胸を張って宣言するシンの瞳は、どこか父を彷彿とさせた。

ザワザワと、騒がしいままのクリスマステロ会場。

様々な種族がグラスを傾け、同じ釜の飯を食う不思議な空間。

父の目指した理想がここに有るというのなら、自分達もまたその理想を見つけなければならない。

見つけるまでは帰れない。

< 149 / 2,622 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop