瑠璃一味のお戯れな学園生活
リィの方を振り返り、ニッと笑う霸龍闘に。

「いやっ、来ないで…!」

リィは後ずさった。

彼女は本当に虫は苦手なのだ。

霸龍闘は軽い気持ちでからかおうと思っているのかもしれないが、リィにとってはトラウマになるほどに…。

「うん、近づかないよ」

霸龍闘はコクンと頷いた。

「その場にいていいから…よく見てろよ?」

リィの見ている前で、霸龍闘は両手を開く。

そこから。

「あ…!」

小さな光が、フワリと舞い上がっていった。

精霊…ウィスプ?

でも、光の精霊なんて…。

霸龍闘に精霊使いとしての素養はない筈。

ならばあの光は一体…?

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