瑠璃一味のお戯れな学園生活
「俺ぁ龍太郎じゃねぇよ」
混乱気味の青年に、龍之介は言う。
「俺は丹下 龍之介ってんだ。天神学園中等部の生徒だよ」
「龍之介…君…」
あまりに親友に瓜二つの龍之介を見て、狐に摘ままれたような顔をする青年だったが。
「……君、人外だね?」
長年の中国拳法の修行によって、相手の気配を読み取る感覚に長けたのか。
青年はすぐに、龍之介の人間らしからぬ、身に纏った空気に気付いた。
「お、わかんのか?」
「まぁね、老師や龍太郎君と一緒に稽古してたから。それに僕も天神学園のOBなんだ。人間じゃない友達なら沢山知ってるよ」
そう言って青年は笑顔を見せた。
混乱気味の青年に、龍之介は言う。
「俺は丹下 龍之介ってんだ。天神学園中等部の生徒だよ」
「龍之介…君…」
あまりに親友に瓜二つの龍之介を見て、狐に摘ままれたような顔をする青年だったが。
「……君、人外だね?」
長年の中国拳法の修行によって、相手の気配を読み取る感覚に長けたのか。
青年はすぐに、龍之介の人間らしからぬ、身に纏った空気に気付いた。
「お、わかんのか?」
「まぁね、老師や龍太郎君と一緒に稽古してたから。それに僕も天神学園のOBなんだ。人間じゃない友達なら沢山知ってるよ」
そう言って青年は笑顔を見せた。