瑠璃一味のお戯れな学園生活
緊張した面持ち。

パリッと着こなした上等な仕立てのスーツ。

その胸の膨らみは、内ポケットに何か入れているせいだろうか。

「あんた…」

龍之介は何となく、呟いてみる。

「これから大勝負でもすんのか?」

「えっ?」

弾かれるように顔を上げた後。

「そうだね…大勝負…うん、人生最大の大勝負かもしれない…龍太郎君には悪いけど、高3のタイマントーナメントで龍太郎君と戦った時以上の大勝負だ」

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