瑠璃一味のお戯れな学園生活
「阿呆の龍娘のとこの娘か…瑠璃、女の趣味が悪いな」

龍娘とは犬猿の仲のような家族ぐるみの付き合いのような。

翡翠としては複雑な心境。

「そんな事言ったら駄目だよ、すー」

こはくが窘める。

「前に龍娘先生んちに遊びに行った時に鬼龍ちゃん見たけど、どことなくお母さん似の可愛い子なんだよ。そっかぁ、瑠璃はすーに似て面食いなんだね」

「ちっ、違います母上!俺は別にそういう…」

しどろもどろになる瑠璃。

夕城邸内では父に似て無口で通っているらしいが、今日はよく喋る。

「クリスマステロの時、鬼龍ちゃんが危ない所を助けてあげたんだよね?」

またしても余計な事を言うめのう。

「お、それはポイント高いんじゃないかな、瑠璃」

こはくニコニコ。

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