瑠璃一味のお戯れな学園生活

「こ、これは一体…？」

驚いて顔を見合わせる拓斗とペイン。

「披露宴っつーか、新婚旅行になっちまったかな」

そんな二人に、龍之介が声をかけた。

「僕達天神学園の生徒や関係者でお金を出し合って、拓斗さん達のお祝いをしようって話になったんです。本当は海外旅行でもプレゼントしたかったんですけど、流石にお小遣いの範囲じゃ無理で…」

孔雀が苦笑い。

「なら天神海岸に『なんちゃって南の島』でも作るかって話になったんだよ。天神学園御用達の五十嵐工務店に協力してもらってさ、タヒチとか、あの辺っぽい水上コテージとか作ってもらって」

霸龍闘がそんな事を言うが、生徒達が小遣いを出し合った程度では、五十嵐工務店大赤字だったに違いない。

しかしそれもこれも、天神学園の仲間である拓斗とペインの結婚を祝いたい一心。

儲けなど端から度外視だ。