瑠璃一味のお戯れな学園生活
「ところで…」

ペインがめのうと鬼龍を見る。

両手を膝の前で結んで、極上の笑顔で立っているめのうと鬼龍。

今回はスタッフと名乗っている通り、きちんとホテルマンのような制服を身に付けている。

こんな制服まで準備しているとは、徹底している。

が、二人ともなんだかソワソワ。

『折角海まで来て、こんな南国リゾート仕様にしてあるのに、遊べないなんてっ』

『我慢アルめのうちゃん、今回は拓斗さんとペインさんのお祝いアル』

そう考えているのが見え見えだ。

「あ、あの…めのうちゃんに鬼龍ちゃん」

拓斗が苦笑い。

「折角の海だし、ちょっと遊びに行ってきたら?天気もいいし、海水浴日和だよ?」

「い、いえっ、お気遣いなくっ!」

めのうが声を裏返らせる。

「私達は今回お二人の『コンシェルジュ』を仰せ付かっているアル、24時間いつでも御呼び出ししてほしいアルッ」

そう言う鬼龍も顔がやや引き攣り気味。

< 1,602 / 2,622 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop