瑠璃一味のお戯れな学園生活
遊びたい盛りの心と、役割の間で葛藤する二人。

そこで。

「それじゃあコンシェルジュさん」

ペインが財布から千円札を出した。

「これでちょっとトロピカルドリンクでも買ってきてもらえますか?あ、でも、私達途中で出掛けちゃうかもしれませんから、私達が帰ってくるまでは自由にしてて下さいね。その場合は、これはチップという事で」

流石年上の女性。

ペインの粋な計らい。

めのうと鬼龍の表情がパァッと華やぐ。

「は、はいっ!それでは早速買って参ります!少々お待ちを!」

コテージを駆け出していく二人。

「ゆっくりでいいですよぉ、私達いつ帰るか分かりませんからぁ」

時間が惜しいとばかりに着替えに行く二人を、拓斗達はクスクス笑いながら見送った。

< 1,603 / 2,622 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop