瑠璃一味のお戯れな学園生活
「私も…夜の外出はお父さんが心配しますから…」

「おれも、兄ちゃんと姉ちゃんが心配するだ」

それとなく断ろうとする咲花とシルヴィ。

シルヴィ辺りは好奇心旺盛だから行ってみたいのだろうが、勝手な事をして後からシンやリィに叱られ、ごめんなんしょー、となるのが怖いらしい。

「そっかぁ…」

頬杖つく野菊。

「咲花ちんもシルヴィちんも来れないかぁ…じゃあ私一人で行くしかないねぇ」

「え…」

「んで一人で廃屋に入って迷っちゃって、出られなくなってるうちに悪霊だか殺人鬼だかに捕まっちゃって…」

「いや、ちょっと…」

「ほら、私ってばプリプリプリチーじゃない?あっという間に見初められちゃってさぁ」

「見初められるって…」

「そのまま廃屋に閉じ込められたまま、帰らぬ人になっちゃったりして…ああ、気にしないでね咲花ちんシルヴィちん、そんな事になっても、別に二人が悪い訳じゃないから」

「わかりましたよぉ…一緒に行きますよぉ…」

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