瑠璃一味のお戯れな学園生活
ゾクリ。

いつも元気な野菊や咲花が、その雰囲気に気圧されてか無口になる。

怖くなったのか、シルヴィが無言で咲花の手を握った。

「の、野菊先輩、廃屋も見た事だし、帰りましょうか?」

「……」

「ま、まさか、中に入るなんて言わないですよね…?」

「……」

「野菊先輩?」

「そ、そだね…」

引き攣った笑みを浮かべ、咲花の顔を見る野菊。

『お前は危なっかしい』と、シンにもよく言われている。

たまには自重して、大人しく帰るのもいいだろう。

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