瑠璃一味のお戯れな学園生活

「シルヴィちん！」

「駄目だよシルヴィちゃん！中に入っちゃダメ！帰るよ！」

声を上げてシルヴィを追いかける野菊と咲花。

しかし二人の声に聞く耳持たず、シルヴィは廃屋周囲の草むらを掻き分けながら走り。

「待って！」

咲花の制止も振り切り、廃屋の中に入ってしまった。

床下へと続く通風孔。

通常は格子になっているその穴が、ちょうど女の子一人が通り抜けられるくらいに口を開けていたのだ。