瑠璃一味のお戯れな学園生活
「ホムンクルスっていうのは、この惑星の術式大系の一つ、『錬金術』で生まれた人造人間の事…魔法でも精霊術でもない術式があるなんて…興味深い…」

ポソポソと小さな声で呟くリィ。

霸龍闘と鬼龍はアホみたいな顔して聞いている。

お前らこの世界の住人なのに、他所の世界から来たリィに教わるってどうなの?

「リィはそういうの好きだかんな、勉強も好きだし魔法陣とかも好きだし」

リィの隣で学食のB定食イスカンダル盛りをがっつくのは、兄のリィシン。

彼は学問よりも体を動かす方が好きなようだ。

「でもホムンクルスがどれくらい強いのかは興味あるなぁ、俺とどっちが強いかな?」

フォークを口に運ぶ手を止め、ニシシと笑うシン。

「そういう事ばっかり考えてるから…シンはよく怪我する…」

どこの兄妹も兄の方がオツムの出来が悪いのか。

リィは小さく溜息をついた。

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