瑠璃一味のお戯れな学園生活
さて。

瑠璃と孔雀に頼まれたものの、めのうは困り果てる。

というのも、龍之介の道着に『りゅーちゃん(はぁと)』とか油性マジックでデカデカと書いたのがバレて、彼はここの所、物凄く機嫌が悪いのだ。

うん、そりゃめのうが悪い。

「何よいいじゃん、可愛いじゃん、りゅーちゃんとか」

謝らずにそんな言い訳したものだから、龍之介は更にご立腹。

別に喧嘩したつもりはないのだが、めのうと口をきいてくれない。

なじょしたらいいんだべー、な夕城家長女。

とはいえ、龍之介だけ山籠もりに除け者というのも忍びない。

何とかして誘わねば。

めのうは渋々天神学生寮へと向かう。

龍之介は文明社会に慣れていなくて色々頭がアレなので、スマホや電話の類は所持していないのだ。

連絡を取る為には、直接会わなければならない。

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