瑠璃一味のお戯れな学園生活
霸龍闘を避けるように離れていったリィの今朝の態度が、その電話の会話と重なる。

もしかしてリィは、その医者の事が好きなのか?

大人の男性がモロストライクって言ってたし!(言ってません)

俺の事捨てて、その医者の方に乗り換えちゃうのかっ?

気が気でない霸龍闘は。

「リィ!」

茂みを乗り越えて、リィに声をかける!

「は、霸龍闘っ?」

突然の霸龍闘の出現に目を丸くするリィ。

「ごめんね琴音…霸龍闘来たから…うん、また帰ってから」

そう言って、彼女は電話を切り上げた。

「リィ!」

霸龍闘の方は必死だ。

「櫻井先生って誰だよっ!」

「…霸龍闘…盗み聞きはよくない…」

少し窘めるように霸龍闘を見るリィ。

しかし、霸龍闘的にはそれどころではない。

青春の、のっぴきならない状況イン山籠もりキャンプ。

「リィはその櫻井先生の事、好きなのかっ?お医者さんごっこされても満更でもないのかっ?」

何言ってんだオマイ。

テンパって訳の分からない発言をする霸龍闘。

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