瑠璃一味のお戯れな学園生活
「り、りゅーちゃん!りゅーちゃん!」

テンパったのかパニクったのか、思わず愛称で龍之介の名を叫ぶめのう。

「どうしたっ?」

只事でない雰囲気を感じ取り、めのうのもとへ駆けてくる龍之介。

「熊でも出たかっ、それとも黒爪かっ?」

めのうの危機なら一大事、身を挺してでも守るという勢いでやって来た龍之介は。

「桃が出たっ!」

「……」

めのうが指差した先に浮かんでいる、形の良い桃に胡乱な目をする。

< 1,805 / 2,622 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop