瑠璃一味のお戯れな学園生活
「…桃だな」

「…も、桃だよね、やっぱ…」

口を揃えて言う龍之介とめのう。

さて、どうしたものか。

普通に考えれば拾って晩飯のデザート、と言いたい所だが。

「大丈夫かあの桃…何か桃にしてはやたらデケェぞ…」

「色も普通の桃とはちょっと違うし…何か肌色?」

何となく声がヒソヒソしてしまうのは何故だろう。

「とりあえず、拾ってみる?まさか本当に中に桃太郎が入ってるって事は…」

「んな馬鹿な」

めのうの言葉に、龍之介が怪訝な顔をする。

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