瑠璃一味のお戯れな学園生活
「そうそう」

孔雀が同じように、風呂敷包みを出した。

「これ、花音さんに渡してもらえるかな」

そう言ってシン達に渡したのは、薄桃に月と兎の柄の浴衣。

善の漆黒の浴衣と、柄はお揃いらしい。

「可愛い、この浴衣…」

リィが微笑む。

「ん、確かに預かったよ。責任持って届ける」

「届けるだ!おれ、やれば出来る子!」

シンとシルヴィが頷く。

夏祭り前の、奥方からのプレゼント。

俄然気合が入る。

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