瑠璃一味のお戯れな学園生活
お祭り A GOGO!
翌日の夕方。
空が夕焼け色に染まり始める頃、遠くの方でパン、パンと音が聞こえた。
花火の試射の音。
試し射ちでもあり、客寄せでもある。
この音が聞こえ始めると、祭り好きとしてはもう居ても立ってもいられない。
「兄様、くー君!早く早く!始まっちゃうよ!」
「すー!何やってるんだい!早くしないと置いてっちゃうよっ?」
薄藤に白の撫子の花柄の浴衣を着ためのう、薄藤に白の桜柄のこはくが、夕城邸の玄関先で急かす。
「何を慌てている…まだ日も沈んでおらんだろう」
「1000万発も打ち上げるんだ、花火を見逃す事は有り得ん」
少し呆れ顔なのは、揃いの濃紺に黒い鳥の柄の浴衣を纏った翡翠と瑠璃。
「そういう問題じゃないんだよ、きっと」
「要するに子供なんですの…はしゃいで浮かれてるんでございますの」
鴬に白のアヤメ柄の浴衣の孔雀が苦笑し、黒に金の駒鳥柄の浴衣の琴子が胡乱な目。
空が夕焼け色に染まり始める頃、遠くの方でパン、パンと音が聞こえた。
花火の試射の音。
試し射ちでもあり、客寄せでもある。
この音が聞こえ始めると、祭り好きとしてはもう居ても立ってもいられない。
「兄様、くー君!早く早く!始まっちゃうよ!」
「すー!何やってるんだい!早くしないと置いてっちゃうよっ?」
薄藤に白の撫子の花柄の浴衣を着ためのう、薄藤に白の桜柄のこはくが、夕城邸の玄関先で急かす。
「何を慌てている…まだ日も沈んでおらんだろう」
「1000万発も打ち上げるんだ、花火を見逃す事は有り得ん」
少し呆れ顔なのは、揃いの濃紺に黒い鳥の柄の浴衣を纏った翡翠と瑠璃。
「そういう問題じゃないんだよ、きっと」
「要するに子供なんですの…はしゃいで浮かれてるんでございますの」
鴬に白のアヤメ柄の浴衣の孔雀が苦笑し、黒に金の駒鳥柄の浴衣の琴子が胡乱な目。