瑠璃一味のお戯れな学園生活
瑠璃と鬼龍が座っている石段の前の通りを、数多くの客が通過していく。

友人同士、家族連れ、中にはカップルも。

あのカップルは、今日が初デートなのだろうか。

どちらも手を伸ばしかけては、相手の手を握るタイミングを計りかねている。

実に初々しい。

お互いに照れて、緊張しているのだろう。

…と考えて。

「……」

瑠璃は、もう一度鬼龍の横顔を見る。

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