瑠璃一味のお戯れな学園生活
龍之介は、めのうの前を歩かない。

前は自分勝手にスタスタと置いて行って、めのうの歩くペースなど御構い無しな所があったのだが、最近は歩調を合わせるか、後ろからめのうを見守っている事が多い。

龍之介は、めのうの意見に耳を傾ける。

前は臥龍の息子である事をどこか鼻にかけ、いわゆる俺様な態度が目立ったのだが、最近はめのうが注意したり窘めたりすると意見を受け入れ、己の否を認めるようになった。

霸龍闘は『臥龍だ何だ言ってたくせに、すっかり飼い慣れされちまった』と言い、鬼龍は『めのうちゃんの尻に敷かれている』と笑う。

だが、めのうは違うと考える

咲花やシルヴィの相手をしている時は、すごく優しい顔になっているし、本当に妹のように接している龍之介。

でもいまだに喧嘩を吹っかけてくる天神学園や他校のヤンキー達には、物凄く怖い顔を見せる事もある。

飼い慣らされた訳ではないと思うのだ、絶対。

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