瑠璃一味のお戯れな学園生活
「の、野菊」

シンがたどたどしく野菊に話しかける。

「さ、里帰りは年に何回くらいしたい?」

「ほぇ?」

奇妙な質問に、野菊は首を傾げる。

「や、やっぱホームシックとかにかかっちゃ可哀相だからな…大丈夫、こっちの世界と違って、帰省ラッシュとかに巻き込まれたりはしないから…言ってくれれば、すぐに帰れるように手配するからさ」

「何の話してんの?シン君」

「食べ物とか生活とか、しばらくは馴染まないかもしれないけど、そういうのは俺も協力するからさ…何だったら、俺とリィでこっちの料理も覚えて、ご馳走したりするよ。故郷の味っていうのも、なかなか忘れられないもんだろうしさ」

「意味わかんないよ、シン君」

「タタミの部屋とかも準備した方がいいか?ああいうの、俺の故郷には無いからさ…日本人て、ああいうのが落ち着くんだろ?」

早くも結婚準備に余念がないシン。

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