瑠璃一味のお戯れな学園生活
そんな中。

「細か過ぎても粗過ぎても駄目…これは一つの科学です」

微笑みを湛えてコーヒーミルを丁寧に丁寧に回すのは奏多。

ごーりごーり♪とゆっくり回す。

ゆっくり過ぎて、コーヒー待ちのお客様は長蛇の列。

「ゴルァ奏多!何のんびりやってやがる!はよコーヒー淹れろ!」

龍之介が怒鳴るが。

「あらあら龍之介君…コーヒーは時間をかけて丁寧に淹れるものですよ?焦って淹れても美味しいコーヒーは抽出できないわ」

おっとりとした口調で言う奏多。

「な、ならせめて作り置きとか…」

めのうが苦笑いするが。

「いーえ」

奏多、断固拒否。

「私のプライドにかけて、コーヒーは挽きたて淹れたてのものしか出しませんっ」

意外と頑固な一面を覗かせる奏多。

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