瑠璃一味のお戯れな学園生活
相談している屋台の外から。

「早くせんか。待たせるのならば帰る」

翡翠の声が聞こえた。

覗き見ると、早くも憤怒の形相。

待たされるのは嫌いらしい。

「仕方ない、その作戦で行こうぜ」

龍之介が頷く。

「よし、それじゃあ開始だ!」

シンの掛け声で、瑠璃一味がそれぞれ配置について調理を開始した。

そんな中で。

「奏多さん」

孔雀が一人、相変わらずのんびりとコーヒーミルをゴリゴリ回している奏多の所へやって来る。

そして。

「……」

何やらヒソヒソと耳打ち。

「…わかりました」

ニッコリ微笑む奏多。

「会心の一杯をお淹れします」

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