瑠璃一味のお戯れな学園生活
ジャックは咲花の方を見る。

「お前なら…俺の事を何か知っていると思ったんだが…」

「記憶喪失…なんですか?」

咲花が恐縮そうに訊ねる。

…ジャックは素性が知れない。

名前も、職業も、生まれも、倫敦市にいる目的も。

自分が何者なのか全く分からないまま、気がつくとこの倫敦橋の下にいた。

紆余曲折を経て、現在は知り合った仲間達と共に、倫敦市郊外にある花屋を営む娘のもとに厄介になっている。

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