瑠璃一味のお戯れな学園生活
「孔雀君、9月20日は誕生日だったよね。たまには大人っぽい格好とかどう?」

ウィンドゥショッピングしながら、奏多が呟く。

しかし彼女が覗いているのは、名門テーラー仕立ての紳士御用達。

流石に修学旅行のお小遣いで買える額ではない。

が、キャスケットだけならば、辛うじて買えそうな値段。

「そんな、奏多さん…いいよ、僕より他の人達のお土産の方を…」

「母上にも、奏多さんが見立ててくれた」

そう言って瑠璃が掲げた袋の中には、倫敦市の有名ブランド『バーヤリー』のメガチェックのマフラー。

本家バー○リーよりもお安くお買い求め頂けます(笑)

「これからの季節、寒くなるから…こはくさんにもご自愛頂かないと」

そう言って奏多は微笑んだ。

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