瑠璃一味のお戯れな学園生活
通学路。

夕城流の道着を片手に、ブラブラと龍之介が歩く。

まるでいつもの登校風景だ。

咲花やシルヴィをからかったり、じゃれつかせたりして、楽しそうに笑っている。

瑠璃や孔雀は、何処となくピリピリした雰囲気で屋敷を出たというのに。

「ねぇ、りゅーちゃん」

めのうはそんな龍之介の背中に、声をかけた。

「名前、決まった?」

「あん?」

振り返る龍之介。

「龍之尾だの龍鬚虎尾だの、何か名前考えてたじゃん。母様に教わってた手刀の名前考えてたんじゃないの?」

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