瑠璃一味のお戯れな学園生活
奥義を恐れず、零距離まで間合いを詰めた事が、逆に紅縞瑪瑙の威力を限界まで殺す事になった。

脇腹に深手。

それでもダウンまでには至らない。

斬られる事を恐れず、弾丸を速く、数多く撃ち込む事に集中力を絞り込んだ。

刃が食い込む痛みを忘れさせるほどの、究極の集中。

それが明暗を分けたのだ。

ズルリと、霸龍闘の腕の中で崩れ落ちるめのうを。

「めのうっ」

霸龍闘は両手で支えた。

「凄いなぁ…霸龍闘君は…」

紅縞瑪瑙も斬鉄も放って、それでも勝てなかった。

めのうにもう、残す悔いはない。

「流石…兄様の好敵手だよ…」

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