瑠璃一味のお戯れな学園生活
母を恨む。

貴女は、何というものを臥龍に与えたのですか…。

龍之介の身から迸るそれは、一流の剣豪の剣気。

こんな無手の喧嘩屋紛いの男から、ここまでの気迫を感じるとは。

いや…。

「龍之介…お前をもう野良犬だの喧嘩屋だのと笑えなくなった」

両手でしっかりと柊の柄を握り、瑠璃は正眼の構え。

「めのうを託すに足る漢だ…」

「おぅよ」

居合の構えのまま、龍之介は言う。

「めのうは貰う、勝ちも貰う」

「勝ちはやらん」

ダンッッ!

両者は踏み込んだ!

「「勝つのは俺だっっっっ!」」

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