瑠璃一味のお戯れな学園生活
弾倉には、全弾炎の精霊の力が込められた。

リィのヴィオラにおける、最大級の攻撃力だ。

「鬼龍ちゃんは、絶対にギブアップしない…意識がある限り向かってくる…だったら…その意識を断ち切る…!」

撃つ方にしても、壮絶な覚悟。

だが、友達を想うが故の覚悟。

ただのマスコット的存在に、ここまでの覚悟が出来るか?

お前達が蔑視している『女』に、ここまでの覚悟が出来るか?

試合前、野次を飛ばした男子生徒達は、軽率な自分の発言を心の底から恥じていた。

「いくよ…鬼龍ちゃん…」

「……」

無言のまま、ユラリと立ち上がる鬼龍。

意識は朦朧としているのか。

返答はない。

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