瑠璃一味のお戯れな学園生活
小刻みに震えていた鬼龍の体が、徐々に弛緩していく。

虚ろだった切れ長の瞳が閉じられ、体をシンの上に預ける。

くたっ…と。

鬼龍はシンの上で気を失った。

柔らかな感触を受け止めて、溜息をつくシン。

その重みが、ふと消えた。

「あ…」

審判の龍娘が、鬼龍の体を担ぎ上げていた。

「鬼龍は私が医務室に運ぶ。早く立て、シン」

「は、はい…」

立ち上がるシンの片手を、龍娘が掲げる。

「手間をかけたな、シン」

そう呟く龍娘の横顔は、冷静を装っているつもりだろうが、母親の顔だった。

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