瑠璃一味のお戯れな学園生活

「時間だ」

龍娘が言う。

「只今より、天神学園タイマントーナメント決勝戦を行う！」

宣言と共に、割れんばかりの大歓声。

「それでは…」

龍娘の視線が、侍と勇者二人に注がれる。

「はじめっ！」

遂に始まった最強決定戦。

瑠璃とシン、両者はスラリと剣を抜く。

「いい戦いをしよう」

切っ先を向けるシン。

「ああ…お前の全力を見せてくれ」

その切っ先に、柊の切っ先を当てる瑠璃。

あの強豪達を、悉く下してこの場に立っている。

そんな相手に、尊敬の念を覚えずにはいられない。

目の前に立つのは、天神学園の歴史に確実に名を残す剣士。

そんな名剣士と、刃を交えられる事を誇りに思う。

「「いくぞっっ！」」

シンと瑠璃、両者の鍔迫り合いから戦いは始まった！