瑠璃一味のお戯れな学園生活
「…象牙を捌くのか…」

向き直りながら瑠璃が言う。

「こんな突進力、俺の故郷の魔物でもそうはいないぜ…」

片手をプルプルと振るシン。

刺突は夕城流の攻撃の要だ。

刺突によって、夕城流の剣客は攻撃を組み立てていく。

間合いを詰め、敵の攻撃を弾き、そのまま貫く。

敵に退く姿を見せない夕城流の象徴。

だとしたら。

「よっ」

シンはアストレイアを二刀に分解した。

捌きは勇者の剣術の要。

時には一刀で、時には二刀で、相手の攻撃を捌き、弾き、受け流す。

絶対に己より後ろに攻撃は通さない。

守りたい者の為に振るわれる、絶対の守護者の象徴。

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