瑠璃一味のお戯れな学園生活
朝稽古が終わり、夕城流指南役の夕城 善は縁側で汗を拭く。

彼にとっての大仕事、タイマントーナメントまでの三兄妹の指南は終わったものの、瑠璃達は一廉の侍として大成した訳ではない。

まだまだ教えるべき事はあるし、未熟な面もある。

一剣士として三人とも成長したものの、侍として、武士としての指南は一生終わらない。

そんな彼のもとに。

「失礼してよろしいですか」

瑠璃が歩み寄ってきた。

「瑠璃殿」

汗を拭く手拭いを置き、善は向き直る。

「折り入ってお話があるのですが」

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