瑠璃一味のお戯れな学園生活
ちっさいのとおっきいの
入門志願
「皆様、宴もたけなわではございますが…」
司会進行の野菊の声が、体育館に響く。
善と花音のお祝い会も大詰め。
そろそろ本日の主役、善と花音の挨拶で締め括ろうという段だった。
「……」
幸せそうな二人を取り囲む輪の、少し遠巻き。
琴子は壁に凭れ掛かり、腕組みしてその様子を見ていた。
琴月 琴子は、天神学園のOBである。
言わずと知れた、この奇怪な学園、天神学園の仲間の一人。
しかしこのツンデレミニマム娘は、素直でない性格が災いして、どこか斜に構えた物の見方がいまだに変わらない。
輪の中心に立って仲間を祝おうというほど、積極的ではなかった。
司会進行の野菊の声が、体育館に響く。
善と花音のお祝い会も大詰め。
そろそろ本日の主役、善と花音の挨拶で締め括ろうという段だった。
「……」
幸せそうな二人を取り囲む輪の、少し遠巻き。
琴子は壁に凭れ掛かり、腕組みしてその様子を見ていた。
琴月 琴子は、天神学園のOBである。
言わずと知れた、この奇怪な学園、天神学園の仲間の一人。
しかしこのツンデレミニマム娘は、素直でない性格が災いして、どこか斜に構えた物の見方がいまだに変わらない。
輪の中心に立って仲間を祝おうというほど、積極的ではなかった。