瑠璃一味のお戯れな学園生活
「フン…まぁいいんじゃないですの?夕城のチンチクリンと、うさぎ娘が、幸せそうな顔しちゃってまぁ…」

微かに笑みを浮かべて、その様子を見ている琴子。

そんな彼女のもとに。

「あの…」

一人の青年が近づいてきた。

「?」

振り向いた琴子、その視界に入ったのは、壁。

「な、何ですの?」

一面大きな壁が、琴子に迫りくる。

「あ、あの、上です、上っ」

「は?」

頭上から声がして、見上げる。

…そこには、琴子の頭二つ、いや三つ?は高い位置から話しかけてくる、誠実そうな男子生徒の顔があった。

これが、琴子と音無 久遠(おとなし くおん)の出会い…。

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