瑠璃一味のお戯れな学園生活
「『来る者拒まず去る者説得』の天神学園で、そんな差別的な思考から生まれた琴月の技を振るうなんて、皮肉なものですの」
切っ先についた黒爪の血を、うっとりと眺める琴子。
黒爪はというと、滴る顎からの血を、そのままにしている。
「拭わないんですの?上等な仕立てのスーツが、血で汚れてしまいますの」
「……」
言われてみればそれもそうだ。
顎に手をやろうとする黒爪の左手が。
「前奏曲(プレリュード)」
ぱん、という音と共に宙を舞う。
頸動脈を狙ったのだが、その剣閃の軌道に黒爪の左手が来た為、彼の腕を撥ねる結果となったのだ。
まぁ尤も、琴子自身が狙って撥ねたのかもしれないが。
切っ先についた黒爪の血を、うっとりと眺める琴子。
黒爪はというと、滴る顎からの血を、そのままにしている。
「拭わないんですの?上等な仕立てのスーツが、血で汚れてしまいますの」
「……」
言われてみればそれもそうだ。
顎に手をやろうとする黒爪の左手が。
「前奏曲(プレリュード)」
ぱん、という音と共に宙を舞う。
頸動脈を狙ったのだが、その剣閃の軌道に黒爪の左手が来た為、彼の腕を撥ねる結果となったのだ。
まぁ尤も、琴子自身が狙って撥ねたのかもしれないが。