瑠璃一味のお戯れな学園生活
「あらごめんなさい、腕を撥ねてしまいましたの。痛かったでしょう?反省はしていませんけど」

クスクスと笑う琴子。

「こ、琴子さんっ!」

再び久遠が声を上げる。

「何ですの、五月蝿い坊やですの」

煩わしそうに振り向いた琴子は。

「!」

腕を摑んでくる久遠に驚いた。

「止して下さい…琴子さんにこんな残酷な真似は似合わない」

「な…」

琴子の金の瞳が、揺れる。

他者を愉悦で切り刻む琴子の姿を見て、軽蔑するどころか制止するとは。

「わかってますよ、僕に狂奏丸を握らせまいと、わざと残酷な面を見せてるんでしょう?でもだからって、琴子さんがそんな残酷な真似をして見せる必要はないです」

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